勉強する時間がない人必見!学習効率をあげるためのタイムマネジメント

勉強法

部活や仕事で忙しい中で、勉強する時間なんて確保できない。気がついたらあっという間に試験本番をむかえていて全然点数をとれなかった。

このような悩みを抱えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

十分な勉強時間が確保できないのは、勉強するための下準備が足りていないことが原因です。勉強に関する正しいタイムマネジメント法を知り、準備をして勉強に臨むことで、時間が足りない中でも試験で十分な成績をおさめることが可能になります。

この記事では、学習方法研究歴7年の筆者が、時間がない中で学習効率を高めるためのタイムマネジメント法についてお伝えします。

まずは勉強する時間がないと感じる原因を知ろう

効率的に勉強を進めるためのタイムマネジメント法について知る前に、まずは「時間が足りない!」と感じる原因について考えてみましょう。

筆者が考える、時間が足りないと感じる主な原因は以下の2つです。

  • 勉強への目的意識がはっきりしていない
  • 学習範囲と学習計画が明確になっていない

以下、順番に解説していきます!

目的意識がはっきりしないまま勉強しているから

時間がないと感じる原因の1つ目は、何のために勉強するのかをはっきりさせないまま勉強しているからです。

何に取り組むにもそうですが、どうしてそのことに取り組むのか、それに取り組むことで自分にとってどのようなよいことがあるのかがはっきりしていないと、やる気は起きません。

やる気が起きないようなことに対しては、その達成のために時間を大切に使おうという気持ちがそもそも生まれないでしょう。

やる気はおきないけど試験がせまっているからとりあえず勉強するという気持ちで、ダラダラと勉強してしまうという人も多いです。

目的意識を持たずにダラダラと勉強していては、時間は足りなくなる一方であり、試験本番になっても良い結果は残せないでしょう。

学習範囲と学習計画が明確になっていないから

時間がないと感じる原因の2つ目は、学習範囲と学習計画が明確になっていないからです。

たとえ勉強に対してやる気があっても、学習すべき範囲と試験本番までの学習計画がはっきりしていないと、時間を有効に使うことは難しいでしょう。

試験の出題範囲があらかじめ提示されていることは多いですが、その範囲をしっかりと確認せずにいきなり勉強に取り組んでしまう人も多いです。

そうすると、勉強する必要のない範囲に時間を使ってしまい、時間が足りなくなってしまう原因となってしまいます。

また、学習計画を立てる際に、どの学習にどれだけの時間がかかるのか、どの学習に時間をかけるべきなのかまで考える人は多くないかと思います。

計画をなんとなく大ざっぱに立てて、勉強の所要時間や時間配分を考えないと、うまくタイムマネジメントをすることができなくなってしまいます。

学習範囲と学習計画を明確にすることで、その学習にどれだけの時間がかかるのか、どれだけの時間をかけるべきなのかが明確になり、時間を効率的に使う意識を強く持つことができます。

学習効率を高めるタイムマネジメント法 7つのステップを解説!

それでは、上記の原因を踏まえ、勉強時間が足りないと感じることに対する解決策を、以下7つのステップに分けて解説していきます。

  1. なぜ勉強するのかを明確にする
  2. どれだけの成績、点数を目指すのかを明確にする
  3. 試験範囲を明確にする
  4. 学習に使える時間を明確にする
  5. 学習計画を詳細に立てる
  6. 学習内容に応じた時間術を意識する
  7. 学習計画のふりかえりを詳細に行う

こちらも順番に解説していきます!

ステップ1:なぜ勉強するのかを明確にする

学習効率を高め、時間不足を解消する1つ目のステップは、なぜ勉強するのかを明確にすることです。
まずは、なぜ勉強するのかを腑に落ちるまで考えてみることが大切です。


将来の夢のため、進学のためでもいいですし、何点以上なら自分にご褒美をあげるなどと決めて、ご褒美のために勉強するというような目的でも構いません。


なぜ勉強するのかを自分なりに納得するまで考えることで、勉強へのモチベーションが高まり、結果を出すために時間を大切にしようとする意識が生まれます。


なぜ勉強するのかがあやふやの状態では、そもそも時間を大切にしようという気持ちが生まれず、時間管理への意識も薄れてしまいます。

時間不足を解消し、効率の良い勉強をするためには、勉強へのモチベーションが高い状態が前提となります。

ステップ2:どれだけの成績・点数を目指すのか明確にする

学習効率を高め、時間不足を解消する2つめのステップは、どれだけの成績・点数を取りたいのかを具体的にすることです。

勉強する目的が決まっても、具体的に自分はどこまで成績を残したいのかが決まっていないと、指標をはっきりとさせることができず、どこまで頑張ればいいのかも分かりません

何点や何割以上など、数字を使ってできるだけ具体的な目標を定めることで、その目標を達成するために時間をどのように使ったらいいかということを考えるようになります。

ステップ3:試験範囲をしっかりと把握する

どれだけの成績・点数を目指すかが決まったら。次はその試験の出題範囲をしっかりと把握することが大切です。

原因のところでも述べた通り、出題範囲を明確にしないまま学習を進めると、試験の範囲外の部分も勉強してしまう可能性があります。

また、逆に範囲内なのに勉強しないまま本番を迎えるといったことも起こりかねません。

何となくではなく、どこまでは出題されて、どこは出題されないのかをしっかりと分析し、把握しておくことが必要です。

出題範囲を明確にすることで取り組むべき勉強の総量が明確になり、その後の計画も立てやすくなります。

ステップ4:学習に使える時間を計算する

時間不足を解消し、学習効率を高める5つ目のステップは、勉強のために自分がどれだけの時間を使えるのかを細かく計算することです。

学習範囲が明確になったら、次は自分に残されている時間をしっかりと数字化していきます。

例えば、月曜日は部活があり、家での学習時間は2時間しか取れない。
火曜日は部活がないため4時間は勉強時間が取れるなど、1日1日具体的にどれだけの時間が取れるかを計算していきます。

特に休日などは自由に使える時間が多いため、ざっくりとした算出になりがちですが、自分が食事を取る時間や休憩時間なども想定した上で、現実的な勉強可能時間を算出していきます。

まずは自分が持っている時間をしっかりと意識することで、その時間を意識しながら勉強を進めることができ、学習効率の向上につながります。

ステップ5:学習計画を詳細に立てる

時間不足を解消し学習効率を高める5つ目のステップは、学習計画を詳細に立てることです。
試験の出題範囲や自分の使える時間が明確になったら、いよいよ学習計画を立てます。


この学習計画は、時間を有効に使いながら勉強を進めるために一番大切なステップになります。


週ごとや日ごとにこれだけの範囲について勉強するなど、なんとなく大まかに計画してはいけません。


そこからさらに踏み込んで、この学習内容にはこれだけの時間がかかるだろうから、合わせると1日にこれだけ勉強時間が必要だというところまで詳細に計画します。

そして、何時から何時まで勉強するのか、その時間でどこまでは勉強を進めるのかを、なるべく具体的な数字を用いながら決めていきます。

ここでなるべく具体的に計画を立てておくことで、計画通り進まなかった場合に何が原因なのかをはっきりとさせることができ、時間の使い方の改善につながります。


もし計画立てが難しい人は、時間をブロックごとに区切り、そのブロックでどこまで学習を進めるのかを決めるといった方法がおすすめです。

例えば、1日に使える学習時間が2時間あるとすれば、その2時間を30分×4セット、4ブロックで区切ります。そして、4つのブロックにそれぞれ学習することを組み込んでいきます。

ブロックごとに計画を立てることで短期間での目標が定まり、そのブロックの時間いっぱい集中して頑張ろうというモチベーションにつながります。

このやり方では、もしブロックの中で終わらなくても、指定の時間が過ぎたら一旦学習を切り上げることがポイントです。

そうすることで、このブロックは時間内に終わったがこのブロックは終わらなかったといった風に、後からの振り返りで評価を明確にすることができます。

以上のように学習計画を綿密に立てることにより、その後の学習効率が全く異なってきます。学習計画はおろそかになりがちかもしれませんが、効率よく勉強を進めるためには大切なステップなのです。

ステップ6:学習内容に応じて時間の計り方をかえる

時間不足を解消し、学習効率を高める6つ目のステップは、学習内容に応じて時間の計り方を変えるということです。

ひとえに勉強するといっても、様々な学習内容が考えられます。学習内容の特徴によって時間の計り方を変えることで、学習効率アップにつながります。

学習内容の特徴は大きく2つに分類できます。


1つは今までに学んだ知識をふりかえる、計算をこなすなど、作業がメインとなる学習です。
もう1つは、作文を書いたり論文を執筆するなど自由性が高く、創造性を発揮しなければいけないような学習です。

作業がメインとなる学習の場合は、時間ごとで作業を区切る方法が有効です。
例えば、単語を何回も書いて練習するといった学習内容だったら、「30分間で単語を45個練習する」といった目標を決めて時間を計測すると、集中して取り組むことができるはずです。


また、創造性が必要な学習の場合は、時間は決めず、タスクごとで区切りをつけるといった方法が有効です。
例えば、「1000文字までは仕上げる、原稿用紙3枚分は仕上げる」といったような目標を決めて、時間を気にせずに目標が達成されるまで取り組むといったやり方です。


人間は一般的に時間に追われると緊張が高まり、創造性が低下することが知られています。
一方で、単純作業であれば、時間を意識することで効率よく仕事をこなすことができます。

このように、時間による心理的な影響も考えながら時間術を使い分けていくことで、その学習内容に応じた効率の良い手法を取ることができます。

ステップ7:学習計画の振り返りを詳細に行う

学習効率を高める方法の7つ目は、計画の振り返りを詳細に行うことです。
振り返りをしなければ、詳細に計画を立てた意味がありません。


計画通り進んだのか進まなかったのかを振り返り、もし進まなかった場合には何が原因なのかをはっきりとさせることで、その後の学習計画の立て方や学習方法の改善につなげていきます。


詳細に計画を立て、計画を実行し、ふりかえりを行う。これをくり返すことで学習効率を高めていくことができます。

まとめ

この記事では時間が足りないと感じる原因、そしてそれを改善するための方法について述べてきました。


ただ闇雲に勉強するのではなく、計画を綿密に立てしっかりと下準備を行ったうえで、時間への意識を明確にしていくことで、限られた時間でしっかりと成果を出すことができるようになってきます。


ぜひ、みなさんも学習計画を大切にし、タイムマネジメントを意識して勉強に取り組んでみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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