【自分で勉強する子に育てるために】親がはじめに意識すべき4つのポイント

勉強法

子どもとの関わりで悩みの種になりがちなのが、学校から出た宿題について。何も声かけをしなくても、自分から取り組んでくれたらありがたいですよね。

しかし実際には、「うちの子どもは全然宿題をしない」「宿題をしなくて怒鳴ってしまう」といった保護者の方も多いのではないでしょうか。

家庭での宿題を習慣化するには、「はじめが肝心」です。学年のはじめや新学期のはじめ、長期休みのはじめに、以下に述べる4つのポイントを意識して働きかけを行うことで家庭学習の習慣が身につきやすくなります。

  • 学習環境を整える
  • ほかの生活習慣と結びつける
  • ご褒美をあげる
  • 学習計画を一緒に立てる

この記事では、子どもたちが自ら進んで宿題をするようになる工夫について、4つのポイントで解説します。

意外と意識できていないかも!快適に勉強するための環境えらび

自分から宿題に取り組めるようになってほしいとき、子供の学習環境に気を配ることは親として非常に重要です。

読者の方は、子供がどんな場所で学習をしているのかに気を配られているでしょうか。学習する場所が決まっていないというご家庭は、ぜひ一度お子さんと話し合ってみてください。


学習する場所として、望ましい条件は大きく2つです。

  • 気の散るものが少ない場所
  • 大人の目が届く場所

望ましい学習環境① 気の散るものが少ない場所

家庭学習をする場所を選ぶときには、気が散るものが多すぎないかチェックしましょう。

大きな音がしていたり、暑すぎたり寒すぎたりする場所で勉強をしていると、学習に集中できないだけでなく、学習する場所は不快であるという無意識が働くようになります。

そうなると、「宿題する場所は不快→宿題すること自体が不快」といったように意識のすり替えがおこってしまう可能性があります。

まずは快適に学習できる室温が整っているか、過度な刺激はないかを確かめてみてください。

望ましい学習環境 その② 大人の目が届く場所

特にお子さんが小さい場合には、大人の目がすぐ近くにあることも大切です。何かわからない問題があったときに、ヒントをくれる存在が周りにいるだけで、学習時の安心感につながります。

ただ、手が止まっていたり、集中力が途切れてしまったときに、声かけをされるのを嫌がるお子さんも一定数いらっしゃいます。

親は子どもの近くにいて寄り添い、求められたら声をかけるという程度で、辛抱強く見守ることも大切です。

自分で勉強するクセをつけるには、ほかの生活習慣と結びつけていくことが大切!

自分で宿題に取り組む子供に育てるために気をつけるべき2つ目のポイントは、学習習慣をほかの生活習慣と結びつけることです。

私たちの生活の中には、ほぼ無意識のうちに毎日行っている習慣があります。例えば、歯を磨いたり、お風呂に入ったり、ご飯を食べたりすることなどです。

こうした生活習慣の一部に宿題を組み込むことができれば、スムーズに抵抗なく取り組めるようになります。

では、宿題を生活習慣に組み込むためにはどうすればいいのでしょうか。それは、すでに身についている生活習慣と宿題をセットにするように、子どもと話し合って約束することです。

例えば、「晩ご飯前の食事の支度中に宿題をする」や、「お風呂に入った後に宿題をする」など、今ある生活習慣の前後に宿題をするように約束してみましょう。

また、声をかけなくてもできるようになってきたときなどには、「ちゃんと自分で宿題やってるじゃん!」など励ましの言葉をかけてあげると、習慣が定着しやすくなるでしょう。

ご褒美をあげることも有効!親子で話し合ってルールをきめよう

自ら宿題をする子供に育てるために意識すべき3つ目のポイントは、ご褒美を設定することです。
ご褒美を設定することで、宿題に対するモチベーションが上がります

ただ、宿題をするだけなのに何かご褒美をあげるのは甘やかしすぎだ、といった意見もあるかと思います。

しかし、宿題を進んでするように習慣づけるには、何かを買ってあげたり、どこかに連れて行ってあげたりするなどのご褒美ではなく、日常のささやかなご褒美があれば十分です。

例えば、宿題が終わったら晩ご飯が食べられるだとか、宿題が終わったらゲームができるなどです。なにか楽しみをつくることで、いやな宿題でも頑張ることができます。

また、これも親が一方的に決めるのではなく、子どもが納得するようにしっかりと話し合うことがとても大切です。自分が決めたことではなく、誰かに決められたことはやる気が起きにくいからです。

ご褒美をあげないと宿題をしなくなることを心配されている方もいらっしゃるかもしれませんが、
最初はご褒美のために宿題を頑張っていた子たちでも、だんだんとその宿題自体を楽しみにできるようになってきます。

これは教育心理学でいう、外発的同期付けが内発的同期付けに変わった状態のことを指します。
最初はご褒美のために頑張っていたものでも、だんだんとそれ自体に楽しみを見出していく現象のことです。

宿題に楽しみを見出せるように、まずはご褒美を設定してみてはいかがでしょうか。

親も一緒に勉強の計画を立てよう!自分で勉強するには計画性を育むことが近道

自ら宿題に取り組む子供を育てる4つ目のポイントは、一緒に宿題の計画を立てることです。これは特に、夏休みの宿題など自分で計画的に勉強を進める際などにとても有効です。

子供にとって、自分で学習計画を立てるのは、慣れるまでなかなか難しいところがあると思います。
そのために、現実離れした計画を立ててしまうこともしばしば考えられます。

一緒に計画を立ててあげることで、子どもも抵抗感なく計画を立てられますし、親も子どもの宿題内容や計画をしっかりと把握することができます。

また、計画を立てる際には、まずは子供の自主性を重んじて、子供が立てた計画を否定しないようにしましょう。そうすることで、子どものやる気を損ねず、計画を立てることが苦にならなくなるでしょう。

自ら学習を進める習慣をつけていくには、人から言われて宿題をしたり、人に立てられた計画に沿って宿題をしたりすることは望ましくありません。

子どもが自ら計画を立て、自らその計画を実行し、必要があれば計画を修正していくという力を育む。
親はそのためのサポートをする
という意識で接することが大切です。

まとめ

いかがでしたか。今回ご紹介した方法は、学習習慣がまだついていない初期の段階や宿題が出始めた段階に行うのがとくに有効です。低学年の段階や夏休みの初め、進級したタイミングなどでぜひ試してみてください。

学習習慣が定着しないまま成長していくと、勉強そのものに対する抵抗感が強まってしまう可能性が高まります。

この方法により、お子さんの学習習慣が少しでも身につくことを願っています。最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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