定期テストは必要ない?学校の定期テストのメリット・デメリットを徹底解説!

勉強法

現在、学校改革がもとめられる流れの中で、定期テストを廃止するという学校が出てきています

本音を言ってしまえば、定期テストなんてなくなってしまえばいい!と思われている学生の方も多いかと思います。

定期テストが必要かそうでないかを判断するためには、定期テストが存在するメリットとデメリットについて知ることが重要です。

この記事では、定期テストを行うことのメリットとデメリットを現役教員が解説します。

テストは必要!定期テストを行う3つのメリット

まずは定期テストを行うメリットについてご紹介します。定期テストを行うメリットは以下の3つです。

  • 勉強のモチベーションになる
  • 集団内の順位や得意苦手を知れる
  • 効率的に能力を評価できる

それでは、順番に解説していきます!

勉強のモチベーションになる

定期テストを行うメリットの1つ目は、勉強するモチベーションになるということです。定期テストがあるから、それに向けて勉強をがんばったという人は多いのではないでしょうか?

テストがないと、テストで点数を取るという短期的な目標を設定することができず、勉強のモチベーションが生まれなくなる可能性があります。

テストがあることで、ある一定の学習内容を振り返り、勉強を集中的に頑張ることができます。

集団内の順位や得意苦手を把握できる

テストを行うメリットの2つ目は、集団内での順位や得意・苦手を把握できることです。

テストの結果をしっかりと分析することで、学習集団内での自分の位置を明確にし、得意分野や苦手分野を見つけることができます。

集団内での自分の順位が明確になることで、もっと順位を上げたいという学習のモチベーションにつながる人も多くいます。

またテスト分析をうまく行えば、自分の苦手な分野を集中的に勉強したり、得意な分野を伸ばしたりといった、その後の勉強の方策を練ることができます。

効率的に能力を評価できる

定期テストを行うメリットの3つ目は、大人数の能力を効率的に評価できることです。
これはテストを行う学校側などにとってのメリットとなります。

テストは多数の学生の成績を効率的に測るための、現状で最も簡単な方法です。

学校においても、例えば300人近くの学年集団がいたとして、それを5人の教員で全て評価するケースを考えると、テストの成績をもとに評価を決めるというのが一番効率的で現実的です。

さらに言えば、全国学力調査や大学入学共通テストなど膨大な受験者を評価しなければいけない場合では、ペーパーテストという形をとらざるを得ないといった事情もあるでしょう。

テストは必要ない!定期テストを行う3つのデメリット

次に定期テストを行うデメリットに注目してみたいと思います。デメリットは以下の3つです。

  • 思考力の育成をさまたげる可能性がある
  • 勉強がきらいになる原因になる
  • 評価しきれない能力がある

こちらも順番に解説していきます!

思考力の育成をさまたげる可能性がある

定期テストを行うデメリットの1つ目は、受験者の思考力を十分に伸ばせなくなる可能性があるということです。


テストで高い点数を取りたいがために、効率的に点数を取るメソッドだけを気にして、公式の丸暗記ばかりに時間をかけてしまうなんてことにもなりかねません。

本来、学習というものは1つのものごとに対し様々な角度から考察をし、それらを関連づけて体系的な考えをえることだと思います。

しかし、点数さえ取れればいいからと、形式的な考え方にとどまり、色々な考えを模索したり、じっくりと自分の考えをまとめるといったことを軽視してしまう人が一定数出てきてしまいます。

もちろん、これは思考力を試すような問題を作成することで防げるデメリットでもあると思います。

勉強がきらいになる原因になる

定期テストのデメリット2つ目は、特に学力が低い生徒にとって、テストは勉強が嫌いになる大きな原因の一つになるということです。


テストによって順位をつけられたり点数をつけられたりしたとき、高い点数の生徒は勉強のモチベーションにつながります。しかし、何度テストをしても低い点数、順位のままだと、それは勉強に対する自信の喪失につながります。


いったん「自分は勉強ができない」「これが苦手」と思うと、「どうせできないから」という自分の能力に蓋をしてしまう考え方に陥りがちです。

評価しきれない能力がある

定期テストを行うデメリット3つ目は、評価からこぼれ落ちる能力が存在するということです。

定期テストはやはり紙で行われる場合が多いかと思います。ペーパーテストは問題の工夫次第で、知識や理解度を効率的にはかることができます。

しかし、点数には表れない粘り強さや考えのくせ、思考の柔軟さなどの能力は、評価に落とし込むことができません。

評価する側は、テストの点数のみで評価を決めてしまうことがないよう、十分に配慮する必要があるでしょう。

また、教員や保護者は「~さんはテストの点数が高くてすごい」というような、テストの点数や成績が、その人そのものの評価や人格を決めてしまうといったような発言はしないよう注意する必要があります。

まとめ

今回は定期テストを行うメリットをデメリットについて考察しました。
テストを実施する側も、テストを受ける側も、このメリットとデメリットをしっかりと意識しておくことで、テストを有効に活用することができると思います。

テストで点数を取ること自体を重視しすぎず、テストを通して自分の知識や思考力を伸ばしたり、苦手なところを見つけてそれを改善していくといった意識でテストに臨むことが大切です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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